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 大村亘 ドラマー/作曲家 


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魚津ミュージックキャンプ2018を終えて

日常の隅々に喜びは存在する。

私達は時にそれを忘れてしまっているだけだ。
それを思い出させてくれるきっかけを求めて人は非日常を求める。
スポーツ観戦から芸術鑑賞、話題の映画を鑑賞しに映画館へ足を運んだり、有名アーティストのライブを堪能する。
多くの人が選択するそれらは、社会的な認知度がある程度高い。
自然な流れだ。不自然なくらい情報過多な現代社会で飛びつきやすい情報は、
不特定多数の人間が公に評価しているものであることが多い。
故に自分の本心が心底求めてるものかどうかということを熟考する前に、
抽象的な大きな流れに乗せられることも少なくない。

魚津ミュージックキャンプにはそのような認知度は無い。

あるのは、

辺鄙な場所に佇んでいる新川学びの森天神山交流館。
古ぼけた宿舎。
見慣れない丘陵から見下ろせる日本海。
そして、自分の日常には居ないが、心の奥底では同じ何かを求めて集まってくる人々。

ここに集まってくる思いは、1対1の人同士がお互いの何かに興味を持ち、
誘い、誘われ、自分に足りない何かと向き合う時間を作るためにやって来た人であることが多い様に思う。

現代社会で生きることは思っている以上にしがらみが多い。
仕事に割かれる時間、未来への希望と不安、生活を回すために犠牲にしなければならない時間。
時は進むにつれて勢いを増していき、このままあっという間に人生そのものが終わってしまうのではないかという錯覚に捕らわれた事の無い人は居ないと思う。

このキャンプに来る人々はそういった様々な心の荷造りもして参加している様にも感じる。

数日間しか居ない人から、期間中ずっと滞在している人も居る。
その中で、音を出し合う時間、さっきまで知り合いでは無かった人と言葉を交わす時間、一人で散歩して悩む時間、普段食事を一緒にしない人の表情を見る時間、一人で調理する時間、みんなで調理する時間、相部屋の非日常的な就寝状況。
ありとあらゆる日常のワンシーンが凝縮された時間の中で点在するが故に、非日常が広がっていく。

そんな中で自分の意識の深層が様々な表情を見せる。
悩んでは曇り、微笑んでは晴れ、気が付いたら消え、澄み切った表情でまた現れたりする。
あらゆる意識の情景を駆け巡る中、立山連峰は曇っていても、晴れていても、泰然たる様相で見守ってくれる。

あらゆる感情や意識の動きの中に自分のリズムや他人のメロディー、そして集まった人達との調和という意味合いに於いてのハーモニーの存在を感じ取れる。そこで普段とは違う時の流れの中で感じることがある。音楽は音楽から生まれて来るものではなく、色とりどりの日常という大海原から寄せては消えるかけがえのない瞬間瞬間と向き合える喜びの結晶ではないのかと。

ふとした時にそんな事に気づかせてくれる時間をこのキャンプは提供しているのだと思う。
コンクリートジャングルに戻った時にふと気付くかもしれない。
はたまた時を経て、違う形になり自分に戻ってくるかもしれない。

そんな時、心の中で深く頷ける様に思う。

日常の隅々に音楽は存在する。

by koomuraa | 2018-10-24 11:43 | thoughts | Trackback | Comments(0)