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 大村亘 ドラマー/作曲家 


by koomuraa

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2015年ですね!

2014年は色んな意味(音楽も人生も)で沢山祝福して頂きましたが、
大晦日は踏んだり蹴ったり!でした。

先ず、事の始まりは少し時を遡ります。

2週間前インドビザ申請センターに出向いたら、
『パスポートの発行場所JapanじゃなくてChibaね。やり直し。』
と言われ、
『ええ?でもChibaはJapanでしょ、良いじゃん!。ここでチョチョッと修正出来ないんですか?』
笑顔でインド人のおっさん、
『ダメ、ナ(インドでは、『でしょ?』的の意)』
一度却下されるとネット上で3ページ程の申請書を再作成、ビザセンター再訪問を強いられる。

そして大晦日の朝、作り直して出向いたら、いつもは激混みな申請センターも僕の他に一人だけ。
ラッキー!
とテンション上がり、申請書再び提出。
20分程待たされる。(ほかに居ないのにこんなに待つのか。。。と思いながら。)
そして、
『オウムリ、コ、さ〜〜〜〜〜ん)』
『はい、オオムラコウです』
『これ、ご両親の名字抜けてるよ。』
『!!!!!????』(インドビザ申請は家族の情報全て記入を要される)
(うかつだ、名字を打ち込み忘れてる事に気付く)
『えと、チョチョッと手書きで書き添え出来ないで・・・・』
遮りながら笑顔でおっさん再び。

『ダ・メ・ナ♪』

やり直し決定。。。。。

その後、肩を落とし申請センターを後に。予定の友人と企画してる来年のイベント打ち合わせの前にどうしても練習したかったのでスタジオに直行。練習後、パソコン拝借して同じ様に申請書作成(これで3度目)
そしたら最終ページで。

『エラーです』
とのページ。
記入事項全部飛ぶ。
やり直し。

3度目ならず4度目の正直。
上手く印刷出来打ち合わせへ自転車を漕ぎまくる。
この時点でまだ本日何も食べていない。昼の13時半。

友人と落ち合い、とりあえずラーメンでも食べる事に。
入店先は大○軒に決定。半年振り。
濃厚なスープと太麺は汁が飛び散るので、あごが絶対に器の面積上にしっかり収まるように食べていた。
美味い!美味い!
進む進む!
そして、気が付いたらスープ見事にズボンに飛び散ってる!
確実に染みもの。
は〜。

まあ、これは諦めねばと思い、まだ腹が空いてたので追加で餃子注文の際、床の籠の中のジャケにしまっている財布を取ろうとかがんだら、

ひゅ〜〜〜〜〜ん

箸が見事に引っかかり、空中回転。
濃厚スープを更にズボンに飛び散らせながら、股に落下。

染み、かなりの飛散量。
上質な水墨画と思えば良いところだが、そうは問屋が下ろさない風情。

その後打ち合わせの為にカフェに移動し、一段落。
打ち合わせも無事終わる。
帰り際に駐輪していた自転車の鍵(4桁ロック)を回すと違和感。
普段はあまり桁を正解数からずらさないのだが、ハチャメチャにミックスされてる。
(だれかが盗もうとした痕跡の可能性大)

『は〜』

ここまで来ると流石にため息が出た。

これだけ続くと面白くなって来て、これは来年に向けての景気付けで厄払いだ!
と楽観的に開き直る事にしました。

皆様も行く年来る年、解釈次第で最高に仕立て上げられてること、心より願っております。

Happy New Year!
# by koomuraa | 2015-01-01 00:18 | thoughts

Bungalow 一段落

山本昌広さんとのBungalowとしてのラストライブを終えて。

昨夜は立ち見でギュウギュウ詰めになるほど大勢の方々に来て頂いて感無量でした。
昨夜並んだ楽器は、グランドピアノ、フェンダーローズ、ウッドベース、ソプラノ、アルト、テナーサックス、ドラムセット、タブラ。とても豊かな音色を4人で織りなせたと思います。

何百キロ離れた遠方からの来客も数名あり、この4人で創って来た音楽に聴き手は各々色んな意味を見出してくれていたのだなと感じ取れた気さえもします。

各々が色んな意味を見出すというところを掘り下げてみると、
人間が音楽や芸術に携わるのは何故でしょうか?
趣味趣向は100人100色。
創る側も、受け取る側もその活動自体は空いた腹も満たさず、住む家も立たず、
冬を凌ぐ防寒も出来ません。
なのに、人間の歴史の営みの中で絶えず親しまれてきました。

ある人にとっては、

その音の激しさが、アドレナリンを刺激するのかもしれません。
その音のぬくもりが、乳飲み子の時に聴いた母の子守唄の質感の様なものを無意識に連想させ、懐かしく感じるのかもしれません。
その音の切なさが、孤独と向き合いながらも乗り越えて来た自分を慰めてくれるのかもしれません。
その音の摩訶不思議さが、未だ見た事の無い世界への誘いの扉の様な予感がするのかもしれません。

音に感じる親しみの理由は千者万別。

いずれにせよ、これらは肉体世界では実態の無いものでありますが(触れない、お金では買えない)だからこそ、心の中ではリアリティのあるものだと思うのです。

人は文字や、紙幣、はたまた口頭の言語の発達に至る前に音の高低や、リズムでコミュニケーションを取っていました。自分が伝えたい事、受け取りたい事は原始的なところで音楽の形態と通ずるもがあると思います。音を出せばそこに音で帰ってくる。人が人らしく会話する最もシンプルな過程への切望は、情報が多く物質社会のピークに向かう現代社会においても確かに存在すると感じています。

故に音楽や芸術において何かしらのスタイルや、カッコいいファッション等というものは後天的なものだと4人はどこかで解っていたと思います。

だから、Bungalowはスタイルにこだわっていませんでした。

各々の感性を有機的に発信出来る心地いいプラットホームにしようじゃないか。
という願いを込めて発車した乗り物です。
勿論、影響を受けてきた、音楽家、作家、芸術家、哲学、思想、環境はありましたので、必ずしも滑らかに合意出来ない部分もありました。生まれも生い立ちも違う4人が一緒に居る訳ですから。
それを見据えても混ざりあって、アルバムも創れて来て本当に幸せでした。

それがこの時代を生きる若者にとっての正直な音楽だという自信は、このバンドを通じて付いて行ったと思います。

そんなグループの乗組員が変わります。
Mike Rivettの加入によって山本昌広さんと創って来たものとはまた全く違う世界に進んで行く事でしょう。
人が変わる訳ですから当然。
それでも水のように、有形でも無形でも滑らかに流れて行く自然の恩恵物のように、
宮本武蔵が五輪書で諭した有構無構の教えのように、
このバンドは進んで行きたいと思います。

まささん、いままで本当にありがとう!
# by koomuraa | 2014-12-22 15:04 | thoughts

ゾロ目の歳になりました。

昨日33歳になりました。

メッセージを頂いた皆様、ありがとうございます。
この歳になったらこのようになっているだろうと予想してたものとは全く違う世界になっていて面白いですね。歳を重ねる醍醐味でしょうか。

さて、今年は色んな出会いがありました。

インド古典の更なる追求を求めてインドにて未知の味と音と感覚に多数遭遇。
今まで身を置いて来た音楽フィールド意外の方々との遭遇。
中東にて新たな友人との遭遇。
自分の分身との遭遇。
異常なサイズの精霊との遭遇。

はい、だんだん怪しくなってきましたね。
どこからが例えで、どこからが妄想で、どこからが事実なのやら。

でも自分の生きる世界はそんなものなのです。

『どうやったらそんな曲浮かぶの?』
『頭の中どうなってるんですか?』
等と度々聞かれる事があります。
次は、
『大丈夫ですか?』(なのかなと構えてしまったり)

というのはさておき、純粋に褒められるケースもあるので嬉しいのですが、
自分はただ、自分で居るだけの話なのです。

少し話は逸れますがまた戻りますんでしばしお付き合いください。

生ある世界は多様性と一括りにするには勿体ない位様々な現象の紡ぎ合わせで成り立っています。
僕ら『個体』としては何度も生き返って人生を何百回繰り返しても解らない事の方が多いと気付くのでしょう。

僕はこの15年間ジャズや即興を主体にした音楽や文化が好きで幸いながら携わらせて頂いてます。
その中で自分の好きな文化は貪欲に調べました。
音、史実、生身の人間、スラング、ユーモア、等等切りがないですが。。。

その中で一つ学んだこと、気付いたことは、

その土地、その場所、その社会、その人々の呼吸あってこその『音』であり、『味』であり、『優しさ』であったり、『厳しさ』なのであると。

自分とは異質のものに意識をどっぷり浸けることでしか見えてこない自分自身もあるのかと。

そうすることによって、自分とは異なる考え方や、ものの見方、世界の見え方に対しても愛情を持って接する事が出来るのかなと。

勿論ここに到達するまでに様々な葛藤もありました。
不満や疑問も多くありました。
意見や、感覚の違いに自分のアイデンティティーを自問自答する日々も多く(それはおそらく自我がある限り続くのでしょうが)一歩一歩進んで来た感じです。

今年のインド修行で師匠に言われた一言が心に焼き付いてます。

『しっかり確実に上って行けば良い。頂上の無い山だけど、確実に上って行けば、しばらくした後に見下ろす景色はきっと美しいものだから。』

この一句には一つヒントが隠れています。
それはここに記されている『山』は人それぞれ違うという事。
みんな己の『山』を持っているという事。

一歩登る度に美しくなる山を知っているからこそ、他の山もクリアに見えるようになって行く。
そんなことを思いながら今年は8月に大好きなミュージシャン仲間と富士の山頂まで行けて素晴らしい経験となりました。

写真には4人しか映っていませんが、
本当は今まで出会った全ての人たちがここには居る様な気がしてなりません。

これからも、己としっかり向き合いながら、
ゾロ目の歳になりました。_e0210611_382845.jpg
周りもしっかり見える様な人間に成長したいと思います。

感謝の気持ちを込めて、

大村亘
ゾロ目の歳になりました。_e0210611_393745.jpg

# by koomuraa | 2014-08-30 03:11 | thoughts

大村亘website!

簡単なものを作ってみました。
是非覗いてみてくださいね!
http://kojazz0829.wix.com/1981
# by koomuraa | 2014-06-18 18:49 | mUsIc

ヨルダンで感じた優しいオリーブの花粉

只今中東は、ヨルダン、ヨルダンはアンマンという首都に居ます。

町並みは18の色からなる現地で取れる石のみで作られているところが多くペンキ塗装は施されていません。原色で爽やか、街の古い部分はそれこそ宮崎駿の『天空の城ラピュタ』に出てくる、パズーやシータが暮らしている街の風景を彷彿させる様な、少し幻想的な感じもします。

ヨルダンは中東の中では唯一平和を保っていて、パレスチナの難民を1950年代はじめから受け入れているとの事。アンマンは静かで平和ですが、200km程北に行けばシリアとの国境、とても不安定な治安と難民キャンプが敷き詰められ、紛争の生存者、家族と生き別れたり、拷問に遭ったり等、心を痛めた老若男女で溢れていると現地の人の話を聞くと、なんとも言えない感覚に陥りました。

それでも、この街の人々は優しく、シリア、パレスチナ、イラク等の移民、難民を受け入れ、保護し、人権活動家からなる組織も多く、中東に平和という希望を照らす貢献に携わって来たと言っても過言ではないでしょう。

そんなアンマン市のジャズフェスティバルは今年で3度目。運営スタッフはボランティアも多く、皆快く身の回りの世話をしてくれています。
今回僕が参加している徳田雄一郎RALYZZDIGの演奏初日はお客さんこそ決して多くなかったですが、大盛り上がりでSO(スタンディングオベーション)も頂きました。

打ち上げでスタッフの一人とこの国の色々について話していたら驚きの事実ばかり。

まず、オリーブの花粉症がある!
『こちらに到着して鼻がむずむずしてるんだ〜』
と何の気なしにスタッフの方に話していたら、
『あ、きっとオリーブね、今わんさか飛んでるから。私も酷いの。。薬飲んでるわ、要る?』
なるほど。。。オリーブの木の花粉があるとは。
でも、オリーブ食べても大丈夫、オリーブオイルを大量に接種しても大丈夫。(ちなみにオリーブはヨルダンの農産業の大部分を占めています。)

そして車にかかる関税が600%という異常な高さ!
例えば新車で100万円する車がヨルダン国境を通ると600万円になっちゃうのです。
驚きです。
そして石油もリッター250円以上。
車社会なので車は必須。皆車を保有してるのでお金持ちが多いのかなと思いきや。。。
で、気になる平均初任給の給料は?と聞くと400JD(ヨルダンディナール)およそ6万円位。。
どうやってやりくりしてるのでしょう?

なんてタフな生活環境。。。

『そう!タフなの!けど、ヨルダン人はそれでも頑張る。国王様が良い人だからきっと良い方向に変わる筈。とても謙虚で気さくな人なの!運が良い日はその辺を運転してると、ガードマン無しで運転してる国王様に遭遇する事もあるくらい。それだけこの国は中東では稀な平和な場所なの。』

安すぎる給料、高すぎる物価。そして開いて行く貧富の差。近隣国の富豪の移民、中流階級が消えつつあり、貧困層が増えて行く懸念も抱えながらも、ヨルダンの地元の人は笑顔で優しい人たちが多いです。

コンサートのあと地元のミュージシャンが、
『僕は長年のジャズファンで、演奏家でもある。世界中よく旅をしていて、ニューヨークからヨーロッパ全土で色んなジャズを聴いて来たけど、君たちは本当に素晴らしい!最高だ!』
と何度も握手をされました。

日本も今増税、政治の舵取り、生活環境の悪化の懸念等、考えさせられる事も多い昨今です。
しかし中東紛争の主要関連国、イスラエル、イラク、パレスチナ、シリアなど、ドンパチやり合ってる国に囲まれる中、堅実に平和を保ち、難民を受け入れるヨルダンの人々に大きな勇気を頂きました。
そして、遠い東の国、日本からはるばる来た僕たちの奏でる音が少しでも、そんな現地の人たちの心に響いた事は、どんなものにも代え難い貴重な経験であり、僕の音楽人生で忘れられない一コマになることは確かです。

以下の写真は超美味な中東料理三種の神器、オリーブ、ケバブ、フムス。
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# by koomuraa | 2014-05-11 08:35 | tRaVeLs