大村亘 ドラマー/作曲家 


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Bungalow 一段落

山本昌広さんとのBungalowとしてのラストライブを終えて。

昨夜は立ち見でギュウギュウ詰めになるほど大勢の方々に来て頂いて感無量でした。
昨夜並んだ楽器は、グランドピアノ、フェンダーローズ、ウッドベース、ソプラノ、アルト、テナーサックス、ドラムセット、タブラ。とても豊かな音色を4人で織りなせたと思います。

何百キロ離れた遠方からの来客も数名あり、この4人で創って来た音楽に聴き手は各々色んな意味を見出してくれていたのだなと感じ取れた気さえもします。

各々が色んな意味を見出すというところを掘り下げてみると、
人間が音楽や芸術に携わるのは何故でしょうか?
趣味趣向は100人100色。
創る側も、受け取る側もその活動自体は空いた腹も満たさず、住む家も立たず、
冬を凌ぐ防寒も出来ません。
なのに、人間の歴史の営みの中で絶えず親しまれてきました。

ある人にとっては、

その音の激しさが、アドレナリンを刺激するのかもしれません。
その音のぬくもりが、乳飲み子の時に聴いた母の子守唄の質感の様なものを無意識に連想させ、懐かしく感じるのかもしれません。
その音の切なさが、孤独と向き合いながらも乗り越えて来た自分を慰めてくれるのかもしれません。
その音の摩訶不思議さが、未だ見た事の無い世界への誘いの扉の様な予感がするのかもしれません。

音に感じる親しみの理由は千者万別。

いずれにせよ、これらは肉体世界では実態の無いものでありますが(触れない、お金では買えない)だからこそ、心の中ではリアリティのあるものだと思うのです。

人は文字や、紙幣、はたまた口頭の言語の発達に至る前に音の高低や、リズムでコミュニケーションを取っていました。自分が伝えたい事、受け取りたい事は原始的なところで音楽の形態と通ずるもがあると思います。音を出せばそこに音で帰ってくる。人が人らしく会話する最もシンプルな過程への切望は、情報が多く物質社会のピークに向かう現代社会においても確かに存在すると感じています。

故に音楽や芸術において何かしらのスタイルや、カッコいいファッション等というものは後天的なものだと4人はどこかで解っていたと思います。

だから、Bungalowはスタイルにこだわっていませんでした。

各々の感性を有機的に発信出来る心地いいプラットホームにしようじゃないか。
という願いを込めて発車した乗り物です。
勿論、影響を受けてきた、音楽家、作家、芸術家、哲学、思想、環境はありましたので、必ずしも滑らかに合意出来ない部分もありました。生まれも生い立ちも違う4人が一緒に居る訳ですから。
それを見据えても混ざりあって、アルバムも創れて来て本当に幸せでした。

それがこの時代を生きる若者にとっての正直な音楽だという自信は、このバンドを通じて付いて行ったと思います。

そんなグループの乗組員が変わります。
Mike Rivettの加入によって山本昌広さんと創って来たものとはまた全く違う世界に進んで行く事でしょう。
人が変わる訳ですから当然。
それでも水のように、有形でも無形でも滑らかに流れて行く自然の恩恵物のように、
宮本武蔵が五輪書で諭した有構無構の教えのように、
このバンドは進んで行きたいと思います。

まささん、いままで本当にありがとう!
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# by koomuraa | 2014-12-22 15:04 | thoughts

ゾロ目の歳になりました。

昨日33歳になりました。

メッセージを頂いた皆様、ありがとうございます。
この歳になったらこのようになっているだろうと予想してたものとは全く違う世界になっていて面白いですね。歳を重ねる醍醐味でしょうか。

さて、今年は色んな出会いがありました。

インド古典の更なる追求を求めてインドにて未知の味と音と感覚に多数遭遇。
今まで身を置いて来た音楽フィールド意外の方々との遭遇。
中東にて新たな友人との遭遇。
自分の分身との遭遇。
異常なサイズの精霊との遭遇。

はい、だんだん怪しくなってきましたね。
どこからが例えで、どこからが妄想で、どこからが事実なのやら。

でも自分の生きる世界はそんなものなのです。

『どうやったらそんな曲浮かぶの?』
『頭の中どうなってるんですか?』
等と度々聞かれる事があります。
次は、
『大丈夫ですか?』(なのかなと構えてしまったり)

というのはさておき、純粋に褒められるケースもあるので嬉しいのですが、
自分はただ、自分で居るだけの話なのです。

少し話は逸れますがまた戻りますんでしばしお付き合いください。

生ある世界は多様性と一括りにするには勿体ない位様々な現象の紡ぎ合わせで成り立っています。
僕ら『個体』としては何度も生き返って人生を何百回繰り返しても解らない事の方が多いと気付くのでしょう。

僕はこの15年間ジャズや即興を主体にした音楽や文化が好きで幸いながら携わらせて頂いてます。
その中で自分の好きな文化は貪欲に調べました。
音、史実、生身の人間、スラング、ユーモア、等等切りがないですが。。。

その中で一つ学んだこと、気付いたことは、

その土地、その場所、その社会、その人々の呼吸あってこその『音』であり、『味』であり、『優しさ』であったり、『厳しさ』なのであると。

自分とは異質のものに意識をどっぷり浸けることでしか見えてこない自分自身もあるのかと。

そうすることによって、自分とは異なる考え方や、ものの見方、世界の見え方に対しても愛情を持って接する事が出来るのかなと。

勿論ここに到達するまでに様々な葛藤もありました。
不満や疑問も多くありました。
意見や、感覚の違いに自分のアイデンティティーを自問自答する日々も多く(それはおそらく自我がある限り続くのでしょうが)一歩一歩進んで来た感じです。

今年のインド修行で師匠に言われた一言が心に焼き付いてます。

『しっかり確実に上って行けば良い。頂上の無い山だけど、確実に上って行けば、しばらくした後に見下ろす景色はきっと美しいものだから。』

この一句には一つヒントが隠れています。
それはここに記されている『山』は人それぞれ違うという事。
みんな己の『山』を持っているという事。

一歩登る度に美しくなる山を知っているからこそ、他の山もクリアに見えるようになって行く。
そんなことを思いながら今年は8月に大好きなミュージシャン仲間と富士の山頂まで行けて素晴らしい経験となりました。

写真には4人しか映っていませんが、
本当は今まで出会った全ての人たちがここには居る様な気がしてなりません。

これからも、己としっかり向き合いながら、
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周りもしっかり見える様な人間に成長したいと思います。

感謝の気持ちを込めて、

大村亘
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# by koomuraa | 2014-08-30 03:11 | thoughts

大村亘website!

簡単なものを作ってみました。
是非覗いてみてくださいね!
http://kojazz0829.wix.com/1981
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# by koomuraa | 2014-06-18 18:49 | mUsIc

ヨルダンで感じた優しいオリーブの花粉

只今中東は、ヨルダン、ヨルダンはアンマンという首都に居ます。

町並みは18の色からなる現地で取れる石のみで作られているところが多くペンキ塗装は施されていません。原色で爽やか、街の古い部分はそれこそ宮崎駿の『天空の城ラピュタ』に出てくる、パズーやシータが暮らしている街の風景を彷彿させる様な、少し幻想的な感じもします。

ヨルダンは中東の中では唯一平和を保っていて、パレスチナの難民を1950年代はじめから受け入れているとの事。アンマンは静かで平和ですが、200km程北に行けばシリアとの国境、とても不安定な治安と難民キャンプが敷き詰められ、紛争の生存者、家族と生き別れたり、拷問に遭ったり等、心を痛めた老若男女で溢れていると現地の人の話を聞くと、なんとも言えない感覚に陥りました。

それでも、この街の人々は優しく、シリア、パレスチナ、イラク等の移民、難民を受け入れ、保護し、人権活動家からなる組織も多く、中東に平和という希望を照らす貢献に携わって来たと言っても過言ではないでしょう。

そんなアンマン市のジャズフェスティバルは今年で3度目。運営スタッフはボランティアも多く、皆快く身の回りの世話をしてくれています。
今回僕が参加している徳田雄一郎RALYZZDIGの演奏初日はお客さんこそ決して多くなかったですが、大盛り上がりでSO(スタンディングオベーション)も頂きました。

打ち上げでスタッフの一人とこの国の色々について話していたら驚きの事実ばかり。

まず、オリーブの花粉症がある!
『こちらに到着して鼻がむずむずしてるんだ〜』
と何の気なしにスタッフの方に話していたら、
『あ、きっとオリーブね、今わんさか飛んでるから。私も酷いの。。薬飲んでるわ、要る?』
なるほど。。。オリーブの木の花粉があるとは。
でも、オリーブ食べても大丈夫、オリーブオイルを大量に接種しても大丈夫。(ちなみにオリーブはヨルダンの農産業の大部分を占めています。)

そして車にかかる関税が600%という異常な高さ!
例えば新車で100万円する車がヨルダン国境を通ると600万円になっちゃうのです。
驚きです。
そして石油もリッター250円以上。
車社会なので車は必須。皆車を保有してるのでお金持ちが多いのかなと思いきや。。。
で、気になる平均初任給の給料は?と聞くと400JD(ヨルダンディナール)およそ6万円位。。
どうやってやりくりしてるのでしょう?

なんてタフな生活環境。。。

『そう!タフなの!けど、ヨルダン人はそれでも頑張る。国王様が良い人だからきっと良い方向に変わる筈。とても謙虚で気さくな人なの!運が良い日はその辺を運転してると、ガードマン無しで運転してる国王様に遭遇する事もあるくらい。それだけこの国は中東では稀な平和な場所なの。』

安すぎる給料、高すぎる物価。そして開いて行く貧富の差。近隣国の富豪の移民、中流階級が消えつつあり、貧困層が増えて行く懸念も抱えながらも、ヨルダンの地元の人は笑顔で優しい人たちが多いです。

コンサートのあと地元のミュージシャンが、
『僕は長年のジャズファンで、演奏家でもある。世界中よく旅をしていて、ニューヨークからヨーロッパ全土で色んなジャズを聴いて来たけど、君たちは本当に素晴らしい!最高だ!』
と何度も握手をされました。

日本も今増税、政治の舵取り、生活環境の悪化の懸念等、考えさせられる事も多い昨今です。
しかし中東紛争の主要関連国、イスラエル、イラク、パレスチナ、シリアなど、ドンパチやり合ってる国に囲まれる中、堅実に平和を保ち、難民を受け入れるヨルダンの人々に大きな勇気を頂きました。
そして、遠い東の国、日本からはるばる来た僕たちの奏でる音が少しでも、そんな現地の人たちの心に響いた事は、どんなものにも代え難い貴重な経験であり、僕の音楽人生で忘れられない一コマになることは確かです。

以下の写真は超美味な中東料理三種の神器、オリーブ、ケバブ、フムス。
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# by koomuraa | 2014-05-11 08:35 | tRaVeLs

日本への空路まであと数時間

2014年インドの旅、最後の日です。

音楽修行。
タブラの修行。
人生修行。

の目的でこの土地に再度降り立ち、3ヶ月間切磋琢磨しましたが、想像を遥かに超えた、インドの奥深い文化の層の厚さに圧倒させられました。

これでも、上層部をぺろりと舐めただけの程度なのでしょうが。。。
太古の文化、文明、習慣が、高スピードで変化する現代社会と共存する本当にユニークで、
思考回路と、心を解放さえしていれば、無限の知恵と、挑戦が待ち構えてる、迷宮の様な場所でした。

上記に挙げた点に集約出来ない程の経験を沢山頂きました。

出発を期に今回の旅で友達になった、スラム街出身の掃除人『マガン』を紹介します。

マガンは東バンドラというムンバイ最大のスラムの住人です。
そして、僕が良くドラムの練習をさせてもらっていた、アーツ、ダンス、シネマ、音楽、などに使われているアクティビティスペース『バンドラ・ベース』の掃除人です。

彼の仕事はその部屋を掃除する事。
その建物の周りも掃除する事。

そしてその仕事ぶりが実に見事。

隅々までツルツルピカピカにして行きます。
トイレ掃除等も素手で、入念に水滴一つ無い状態にまで掃除して行きます。
更に、常設楽器や、電球の裏側、窓の淵の隅々まで。。素晴らしい仕事ぶりです。

そして、彼は英語を殆ど喋らないので、ヒンディー語の良い練習相手でもありました。

『明日、日本に帰ります。』
と伝えたら、とても哀しそうな顔をしましたが、ぽっと顔が火照り、
『僕もいつか日本に遊びに行くよ!』
とニコニコし始めました。
『航空券はいくら位?』
と聞かれ、
『往復で安い時で40000ルピー位かな?(8万円弱)』
と伝えると、一瞬また表情が曇りました。しかし、すぐ元に戻り。
『私は貧乏なので、ここで一生懸命働くよ!』
と笑顔で答えてくれました。

(後で知ったのですが、彼のそこでの月給は3000ルピーです(6千円弱))それで4人家族の一家をやりくりしています。ムンバイは世界で稀に見る貧富の差が如実に解る街です。勿論マガンよりも定収入の人も居ます。)

掃除してる時の彼は時々友人から借りた古ぼけたラジオで昔のヒンディー音楽を聞いています。
満面の笑みを浮かべながら、隅々まで部屋を掃除しながら。

『これは僕が小さい頃から聴いてた大好きな曲なんだ!』

と、無邪気な子供のように自慢してくれた事がありました。

沢山の肉体労働の後は、手ぶらでとことことサンダルと短パン姿でスラムの方に歩いて帰って行きます。

そんな彼には色んな事を教わりました。

ごく当たり前の事なのですが、気付く(言う)は易し、行うは難し。
あれだけ隅々まで綺麗にする事は要求されていないですが、自発的に要求以上の仕事をいつもしっかりこなします。
そして、その内容に誇りを感じ、幸せを感じているという事には何か強い力を感じました。

彼が掃除するように音楽を演奏出来たら良いな。
と、ふと思わせてくれる様なひたむきさでした。

目の前にある与えられた事を無駄にしない。
何かを証明する為にでも無く、ただひたむきに遣える事。仕える事。

仕事。

という漢字の美徳が体現されてる様な人。

『リーダーになる為の秘訣は、先ず仕える事にある。』

という言葉を、インドの高僧S.Vivekanandaが残しています。

僕が大志を抱いて、表現や音楽力や知識を求めて来た目標がちっぽけに見える位、彼のひたむきな自分の仕事に仕える事の方が純粋な芸術に感じました。

芸術ってやはり、日常の至る所に自然に転がっているものが、ふと美しい形で具現化されたものに過ぎないのかなと思います。

他の何かと比べる訳でも無く、
既存のシステムに影響されたりする訳でも無く、
無理に実験したりする訳でも無く、
見栄を張る訳でもなく、
流行に踊らされる訳でもなく、

ごく自然にひたむきにひたむきに生きる事。

そんな素朴な真実をちらりとマガンには見せてもらった様な気がします。

練習してる僕に、

『アープコ バジャー バホット アチャー!』(あなたの演奏素晴らしい!)

と笑顔で何度か声をかけてくれた事がありました。

彼のひたむきさに比べたら、僕なんてまだまだペーペーです。
と、思う反面、そんな彼に褒められる事はこの上なく嬉しかった。

マガン、本当にありがとう!
また会える日まで。
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# by koomuraa | 2014-04-11 06:13 | InDiA