大村亘 ドラマー/作曲家 


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4度目のインド

久しぶりのブログ投稿です。

さてさて、今回は文化庁の新進芸術家海外研修制度の研修員としてインドに来てますが、
出鼻をくじかれるかの如くの発熱、下痢、嘔吐。
年末から正月にかけての世間のお祭り気分がまだしたりないのかという位(自分は怪我明けなのでおとなしくしてたのですが)ド派手に爆発しました。

これぞ俗に言うインド洗礼でしょうか。

思えばこの4年間、ここまで派手にインドに歓迎された事はなかったです。(欧米ではWelcome Showerと呼ばれてます。)後ろから前からスーパースプラッター映画状態です。
ここまで書いてしまえば笑えて来るのと、食事中の方がこの文章の部分に到達する前に先読みして既にページを閉じてる事を願ってます。

まあ、グロい話はこれくらいにしておいて、こちらに来るとやたら刺激が多いです。
やはり、ここは特殊な場所だなと。

税関ではパスポートチェックの際に20秒程本気の祈りを目の前でされました。(はい、背広を来ている公務員に。)

レストランで食べてたらいきなり路上の物売りがづかづか入って来て、僕と友人が座っているテーブルのナプキンを取り出し、そこにテーブルソルトをふんだんに盛り、包んで、ポッケに入れて、優雅にレストランを出て行きました。
店員さんも見てますが何も言わず。

なるほど、これもここでは有りなんだなと思い早速自分でも実験に移してみました。
相席で食事中、向いのインド人のおっちゃんのランチに付いてるピクルスと生タマネギとレモン(インドでオーダーするとデフォルトで出てくるのですが)に手を伸ばし食べてみてもな〜〜〜んにも言われません。

電車に乗ると恒例のオカマ登場。
その日は小銭持ってなかったので寝たふりをしてたら,
『寝てんじゃねーよテメー』とヒンディー語で言われ、頭ど突かれました。
あのヒジュラ(オカマ)からは祝福は貰えなさそうです。

そんなこんなでまだ一週間も経ってないですが、もうこちらに長い間居る感じがします。

こちらに来て強く感じるのは(主に日本に居る自分との比較から来る感覚なのでしょうが)

何の為に音楽やってるのかなと。
幼い頃から、日本を外と中から交互に見る様な環境で育った自分は(それも何度も)どうやら一つのパラダイムに属すのが苦手な様です。

ある意味、同じ場所に居ると、その場所に存在する人間や文化の虹模様のどこかに位置づけされてしまう様な気がしてならないのですね。

赤の部分も黄色の部分も青の部分も緑の部分も、それはそれで素敵ですが、虹のグラデーションを縦横無尽に行き来出来る生き方を出来るならとても愉しいだろうな。と、育ちの背景が自分をそうかき立てるのでしょうか。

ドラムが上手い人は腐る程居る。アメリカに行けば日本では天才天才と騒がれてる人も大勢の魚の一匹に過ぎないのは一目瞭然。

タブラにおいてもインドの外では(ロンドンやニューヨークやその他の主要文化都市)それなりにすごい稀少のタブラ奏者だともてはやされてても、インドで無名の若者でどうやったらそんなに楽器が上手くなるのですか、というほど目から鱗の人はわんさか居る。

クラシカル音楽においては更に広い海が広がってたり。

そうなると、自分の価値観ってとても小さな世界でしか通用しない限定通貨みたいな所も有るんだなとさえ思えて来ます。

昨夜は本国ではそこそこ著名なイタリア人の強力なアルトサックス奏者とライブでした。
彼はヨーロッパのみならず、インド、中国、アフリカ、オーストラリアとこの数年間ずっとツアーしっぱなしらしいですが、何故旅を続けるのと聞いたら、

『自分の物語が無い音楽家はどんな音を出しても結局説得力が無いから、自分しか伝えられない物語をいつも探しに。』

良い意味でイタリア人らしく、少しロマンチックに臭い言い回しでは有りましたが、共感出来ます。

矛盾している様ですが、
自分が大事にしている現実を捨ててしまうくらい思いっきりがないと見えない本質に到達出来ないのかな。

今回僕は腕を折って、演奏出来ない時期を経て、果たして元の能力に戻して行けるのかという懸念のお土産付きでインドに来ています。

この旅の先に何かが見えるのでしょうか。
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by koomuraa | 2016-01-10 18:28 | InDiA