大村亘 ドラマー/作曲家 


by koomuraa

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

全体
iNtErViEwS
thoughts
InDiA
cD rEvIeWs
LeSsOn
mUsIc
tRaVeLs
未分類

以前の記事

2017年 09月
2017年 06月
2017年 04月
2016年 12月
2016年 05月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 08月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 08月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 10月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2010年 10月

フォロー中のブログ

メモ帳

最新のトラックバック

ライフログ

検索

タグ

その他のジャンル

ブログパーツ

最新の記事

魚津ミュージックキャンプ20..
at 2017-09-26 00:20
You Already Know
at 2017-06-23 15:44
5度目のインド
at 2017-04-26 00:20
新宿PITINN
at 2016-12-18 11:25
先生について
at 2016-05-07 23:54

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧

<   2013年 03月 ( 3 )   > この月の画像一覧

インドで音楽を違う角度から見せられる

ここ2週間はレッスンが11連ちゃんという非常に濃い時間が続きました。

その相間にムンバイでのセッションにあちこち行ったり、John McLaughlinのバンドのドラマーのRajit Barotさんのスタジオに呼ばれ、わいわいセッションしてはインド中華をしこたま食べたり。

充実しきっているインド生活。
しかも、めちゃ食べてるけど何故か太らない。。。

グルジも言ってましたが、
『日本からインドに来るやつは沢山食べてるのに太らないんだ。不思議だ!』

ぼくも、こっちに来て2回程お腹壊してるので、弱冠『細菌ダイエット』みたいになってるのかな?

なにはともあれ、そんな生活の中で考えさせられる出来事に遭遇しました。

ムンバイの電車の中での出来事です。

いつもに比べては空いてる感じでした。解放されっぱなしのドア付近に立って身体を半分外に出すと、風が当たり気持ち良いので空いてるとその辺りにいつも居ます。

停車した駅で裸足の若い女性が乳飲み子をだっこして乗車して来ました。
着古された感じの服を着ていて、明らかに貧困層の住民でした。
彼女は手にカスタネットのようなパーカッションを持っていました。

そのカスタネットで、リズムを叩き出し、歌を歌い始めました。

余談ですが、僕はいままで世界中(ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、アジア)の多種多様な文化の中で一流と呼ばれるミュージシャンを身近で見たり聴いたり、友達になったり、中には幸運に恵まれ、一緒にステージを共にする機会にも恵まれて来ました。

なので、
何が良い音楽で、何がそうでないか』という嗅覚は良い意味で養われて来たと思っています。

その、いままでの蓄積した知識と経験を吹き飛ばすようなリズムと歌を彼女は目の前で披露してました。

決して派手ではなかったです。
自己主張や、押し付けがましさは全くなく、
シンプルで、正直で、『静かな生命の灯火』を感じるような音楽でした。

カスタネットのタイム感は超一流でした。
ぶれなく、芯があって、強いが、果てしなく柔軟で。。。

歌い終わると彼女は手に持った錆びれた缶を持ち、乗客に廻ってお金を恵んで下さいと歩き回ってました。

その刹那、こちらで出来た友人と先日交わした会話が脳裏を巡りました。

友人D『インドは労働環境が劣悪なところも多く、労働者は怪我して働けなくなったりするんだよね。手や足が無い人達を良く見かけるだろ?そういう人達の家族も可哀想で、一家の稼ぎ手が働けなくなると、妻は子供と街に出て、物乞いしたり、売春したり。。するんだよね』

僕は憶測で色々考えました。
彼女はそういう環境の中で歌う事だけで、かろうじて生活を繋げようとしてるのだろうか?
子供が病気したら、医療費も払えないんだろうか?
乗って来た駅がスラムの近くの駅だったのでスラム街の住人だろうか?

しかし、一番思ったのはあの音でした。
練習したりして身につけたものではない音。
なにか、原始的で、生命の鼓動に一番近いような音。
聴いた事ないような音。

彼女はきっと、無心で、抱きかかえる赤子の鼓動を繋げる為だけにあの瞬間歌ってたんじゃないかなと。
お金では買えない、とても大切な何かを見せられた気がしました。

そこで、いままでの自分や、身の回りの環境、人々の音楽観ががらりと変わるような感覚にとらわれました。

練習するのは何故か?
テクニックを身につけるのは何故か?
逝去した偉人の知識を借りて研磨するのは何故か?
方法論を学ぶのは何故か?
今最新型や流行のスタイルを聴いてそれに似せたような音を出す/出したがるののは何故か?
キャリアを考え、広告活動したり、コネクションを広げて行くの何故か?

。。。。。。。。。。その先には何が待っているのか?

彼女の歌とリズムに秘められた、『大切な何か』が無ければ上記のものは全く無意味なんだな。
とさえ感じました。

人それぞれにはドラマがあって、理由はどうあれ自分の信じる道を進んでるんだと思います。
彼女は着飾る事なく、自分の現状を受け入れ、歌っていただけ。
だから心に響いたんではないかなと思います。

インドに居ると不意をつかれる様な経験によく遭遇します。
だから、ここは世界中の人々が来たがる場所なのかも知れません。
色んな背景の人々が、それぞれの求める何かを求めてはここに来て、
全く予想しなかったような美しさや醜さも目の当たりにする。

音楽をする上で上記の経験を回想していた数日後の夜、友達にになった若手のミュージシャンの一言が心に残りました。

『僕は音楽家で、勿論楽器を通じ音楽ももっと上手くなりたいけど、
それ以前に人間として精進したいな〜』

彼も素晴らしい音を持っていました。

終電間際のムンバイMahalaxmi駅のプラットホーム。
e0210611_147811.jpg

[PR]
by koomuraa | 2013-03-25 14:13 | InDiA

シンプルな生活って良いですね

皆様お元気でしょうか?

僕は体調もばっちりで日々充実しております。
どれくらい充実してるかと言うと。。。

最近は練習かレッスンか、ココナッツか。

この3点で僕の人生は廻っております。

練習して。。
e0210611_19195849.jpg


息抜きがてら、下宿先から徒歩2分のココナッツ屋さんへ。。。
e0210611_19212863.jpg

この職人さんのナイフ捌きが非常に素晴らしいので惚れ惚れしながら見てしまいます。
あの堅いココナッツをざっくりざっくり切って行き。。

ストローを入れて天然のココナッツジュース。
e0210611_19224993.jpg


飲み干したら、中の実をくり抜いてくれて。。
e0210611_1924457.jpg

ニュルンニュルンのトロントロンのココナッツの果肉。

とても美味。

ジュースとココナッツの実を堪能した後、また練習か、そのままレッスンへ。
こんな単純なサイクルで僕はこの上ない幸福を感じてしまうのです。

ちなみに昨夜はインドのヒンドゥー歴ではShivaratriでした(シバ神の夜)
この夜に成す事は通常の4倍の効果があるそう。ヨギーや賢者達は一晩中瞑想するそうです。

何はともあれ、明日が来るのが楽しみだ♪
[PR]
by koomuraa | 2013-03-11 19:36 | InDiA

インドの日常箇条書き

レッスンの行き帰りの電車は時に非常に混む事があります。
そんなときは、ブロイラーの鶏さんになった気持ちです。
鶏肉(肉)を食べるときは前より深く感謝して食べる様にしようと思う今日この頃です。



カレーばかりでは栄養が偏るのでは、と思い近所の中華へ。
豊富に列ぶ中華のメニューで飛び込んで来たのは、
『タイ風カレー』
美味しそう。インドの中華料理店でタイ風カレー。
なんとも夢に溢れて良いではないですか。
カレー以外のものを目当てに中華に来た筈なのにそれを迷いも無くオーダー。
出て来たのはいわゆる俗に言うただの『バターチキンカレー』でした。



屋台のメニューでヒンディー語がダメな自分は何とかオーダーするが、
聞き違えられてモモ(ネパール風餃子』が出て来た。
せっかく作ってもらったのでしょうがない。。お目当てのものではなかったがと歩きながら一口すると、物乞いの男の子二人
『バクシーシ(チップ恵んで)』
餃子をひとつずつあげると大喜び。
不思議な事もあるものだと思いながら、通りを200メートル歩くと今度は物乞いのおばあさん。
『バクシーシ』
ひとみの奥からは空腹のエキスが涙と混じってるのが解るような。。。なんとも言えない眼差し。
物乞いもテクニックがあるのだ。と思い。想いに負け。餃子を差し上げる。
おばあさん大喜び。
世の中回っているな〜と漠然とした流れを感じたひと時でした。



匂いで次の駅が何か解る場所って近代化された社会には珍しいな〜
と思いながらいつも通過する駅があるのは、
何か懐かしい感覚に浸れる気がする。



一日がこんなに長く感じたのって、小学生時代の『火曜日』以来かも。
インドは時間の流れ方が違うとはもう旅行代理店の常套句か、という程聴きましたが、
ここに来てみると本当にそうなんだなと、やけに納得してしまった自分が居ます。



結構混み合っている時間帯の駅の階段で優雅に心地良さそうに、
段差を上手く枕代わりにして昼寝しているおじさんが居た。
それに文句を言う人も、迷惑そうな眼差しを向ける人はいなく、ただそのまま周りは日常を背負って通過して行くだけだった。
マイペースで良いなと不思議な安堵感に包まれる光景でした。

下は僕の下宿先の玄関。
ここを出入りする度にインドの色んな日常が目の中に飛び込んで来ます。
e0210611_401789.jpg

[PR]
by koomuraa | 2013-03-01 04:02 | InDiA