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 大村亘 ドラマー/作曲家 


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新宿PITINN

【新宿ピットイン】

地下へ降りる階段は二つある。

どちらから降りるかに因って店内に入るときの空間に対する認識も変化する。

玄関と裏口がその建物の印象を変えるように。

店内に入ってステージを客席から見て左側に控え室がある。そこでの時間の流れは、すぐ先に控える『表現の時間』一点に向かっている。

控え室から対角線上の部屋の隅に広告棚がある。

そう遠くない未来に行われる、著名から無名な音楽家達の様々な音楽会の控え室。それぞれの向かう時刻は複数の散りばめられた点。しかし、各々が自己と向き合い、なにかしらのアウトプットに向かうという時のベクトルは共通してる様に感じる。

最後列のさらに後ろから眺める景色は、ステージから眺める景色と奇妙な共通点を擁す。

薄暗がりの中で見る客席に集う人々の正面と、後ろ姿は、その人が誰とは特定しがたいが故に、知ってる誰かに見えてしまう奇妙な現象が起きる。

己の中で投影したいなにかなのだろうか。

それが過去からの記憶なのか、未来に寄せる想いからなのかは定かではない。

ここで行われる『表現』という現象の創り手も、その受け取り手も似たような認識と時間の垣根の払拭を経験する気がする。

音が出た瞬間、それはもう過去であるが、同時に未来も司っている。

無数に散りばめられた過去と未来。
時間の概念は普遍性を説いているが、時間のそのものの可能性は、きっと無限なのだろう。

この空間を出るときも、昇る階段のオプションは二つある。

どちらを選択するかに因って、土産として持ち帰る感覚も微かに違う。


by koomuraa | 2016-12-18 11:25 | thoughts